ケアンズ 

    
 
 


 世界地図をまじまじと見ると、
 ケアンズは、日本の真下にあります。
 シンガポールなどは、もっともっと左にあります。

 ケアンズは、人口10万人の都市です。
 多摩ニュータウンの半分といったところですか。
 駅から1km四方に市街地が広がっています。

 だからほんとに、小さい街で、
 地図も必要ないくらいです。
 迷子にはなりません。

 移動手段はバスだけです。
 空港や観光地からの公共バスは、
 それぞれのホテルまで連れて行ってくれます。

 1984年に、初めて国際空港ができました。
 私が若い時には、
 ケアンズの名前も知りませんでした。

 それが今は、どこも、日本人だらけです。
 しかも情報ソースが同じなので、
 店の中は、日本語一色です。
 「地球の歩き方」と「るるぶ」と
 「トリップアドバイザー」てとこですかね。

 動物、海、山が売りなので、
 子どもも満足することが出来ます。
 3世代ファミリーが、多くいました。
 レストランは開放的で、
 子どもが自由に遊べる庭が、すぐそばにあります。

 観光だけが産業なので、
 市民には、ほとんど会いませんでした。
 だから、「この国の人は」と、語ることは出来ません。

 ただ、行って分かったのは、
 「物価が高い」てことです。
 もう、AUの物価の高さって、
 私が知る限り、世界一ですよ。

 売店で、水が¥300 、コーラが¥400、
 ビールが¥800、サンドイッチが¥1000です。

 うそでしょ、てくらい高いんですよ。
 バイトの最低時給が@¥1700らしいから、
 日本人には、太刀打ちできません。
 この経済格差は、何なんですか?

 アジアのフォーシーズンズあたりで
 白人がリゾートしていますが、
 あれ、欧米人じゃなくて、オージーですね。
 ¥4万の部屋だって、奴らにしたら、
 ¥2万なんですよ。ずるいわ。

 日本人も、マレーシアやタイでは、
 同じように感じるわけですから、
 貨幣格差は、しゃあないですか。
 日本円、まじがんばれ!ですよ。

 だからもう、ショッピングする気にもならないわけです。
 100均で売っているような小物が、
 ¥1000しますからね。
 お土産にあげても、¥300にしか見えませんよ。
 食事も、¥5000払っても、
 想像通りのオージーな味なわけです。

 ヒルトンも、ツインで¥25000の割には、
 スタッフが少なく、ドアボーイもいません。
 ロケーションは良かったけど、
 部屋の広さや家具のデザインも普通で、
 ウォシュレットもついていません。
 朝食もついていませんでした。

 朝食バイキングは、@¥3500するので、
 2日目からは、朝の散歩に出て、
 サンドイッチを買って、ベランダで食べました。

 今回は、飛行機といい、
 けっこうな貧乏旅行になっちゃったわけです。


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